『妖可視〜あやかし〜』
プロジェクトとは？

みなさんは夜に人気のない道を歩くとき、暗闇や葉擦れの音に不気味な　"なにか"　を感じたことはありませんか？

まだ科学が発達していなかった頃、人々はそうした目には見えない恐怖や、災害のように人間の力では太刀打ちできない脅威、説明できないことに対し、妖怪や怪異として名や姿を与えていました。

特に科学が存在しなかった時代の人々にとって、妖怪とは確かにそこにある　"なにか"　であったのです。

今でこそ、さまざまな事象が科学によって説明され、不気味なことが起こってもそれを妖怪のしわざであると考えることは減りました。

しかし、面白いことに
不気味なことが起こった場合、謎の不思議感・恐怖感は感じます。
人のこころとはたとえ説明できたとしても、反応してしまうものです。

そして何より科学が発展した今でも妖怪は消えることなく存在しています。
アマビエや口裂け女など、一度はどこかで耳にしたことのあるこれら現代妖怪もそのひとつといえるでしょう。
アニメや映画のコンテンツにも姿・形を変え認知されています。

現代では恐怖の対象・娯楽という両方の側面から妖怪は存在しているのです。
ポジティブ、ネガティブを問わず、どんな感情にもついてまわる、それが今の妖怪の在り方です。
そんな妖怪と人の心の関係を解き明かしていこうというのが、今回の「妖可視〜あやかし〜」プロジェクトです。