PENCIL DIVERSITY ペンシルダイバーシティ経営

いくつになろうと自分の人生の主人公は自分。

2025.04.01

いくつになろうと自分の人生の主人公は自分。

PIC(ペンシルイノベーションセントラル)金森 洋介

少子高齢化により労働人口が減少し、企業の競争力も高まっている昨今、シニア人材の積極的な活用が大きく期待されています。一昔前までは60歳での定年退職が一般的でしたが、最新の総務省の統計では60代後半のシニアの半数以上、70代前半でも約3人に一人が就業しています。

そんな中、ペンシルでは多様な人材の活躍を組織の力につなげるダイバーシティ経営を推進し、60歳以上のアクティブシニアの採用を積極的に行っています。

今回のインタビューは、定年後にペンシルのアクティブシニアスタッフ第一号として採用され、新たな仕事でセカンドキャリアを構築してきた金森さんです。

これまでのキャリアヒストリーを教えてください。

金森洋介

1978年に大手電機メーカーに就職、長年東京で勤務し、職種としては営業、業務・経理、SE、開発、企画など人事以外のほぼ全ての部門に携わってきました。

また、バブル期には長期赴任こそなかったものの、アメリカやアジアなど海外での仕事をいくつも経験。

さらに、管理職としても課長、部長と昇進し、最後に福岡で担当したプロジェクトではリーダーとして業務にあたっていました。

最終的には定年退職後に関連会社でも継続して携わっていたプロジェクトが東京に移ることになり、迷いましたが、福岡には介護中の親がいましたので退職を決意しました。

当時は、まだまだ働きたい、社会に貢献していたいという気持ちが強かったので、ハローワークへ職探しに行ったところ、シニア枠での求人で出会ったのがペンシルです。それから、最初にペンシルのオフィスを見たときに、すでに運命的なものを感じました。それは、自由な発想のもとわくわくするような社内の飾りつけを見て、前職にあった新規事業を創造するために研究開発を行う研究所の雰囲気に似ていると思ったからです。

その後も「インターネットの力で世界のビジネスを革新する。」というペンシルの企業理念や行動規範のもと、一貫してウェブコンサルティングサービスを継続していく堅実なところと、自由な発想で常に研究開発を進め変革を追い求めていく部分が、前職で頭に叩き込まれた経営理念の考え方によく似ていることに共感を覚えました。

ペンシルで最初に担当された仕事は?

コンサルタントのアシスト業務として、ウェブサイトの月次や週次などアクセス解析レポートの作成や競合調査などの各種資料作成を担当しました。入社が、ちょうどペンシルで行うコンサルティングの作業効率化と品質の向上を目的としたPIC(ペンシルイノベーションセントラル)が設立された年にあたります。

その後、ペンシルのクライアントが扱う商材には健康食品やスキンケア商品などシニアユーザー向けの商品が多く、自分たちのシニア視点がコンサルティングに役立つのではないかというところから、トップにECサイトをシニア視点で評価するパッケージをまとめてみない?という提案をいただきました。それがクライアントのECサイトがシニアにとって使いやすいサイトかどうかを評価し、改善点をレポートするSFOサービス(シニア対応サイト診断サービス)スタートのきっかけです。

金森洋介

実は、入社初日に人事スタッフに案内された席に用意されていたのが、風船と社長直筆のこのメッセージカードでした。徐々に職場や仕事に慣れた頃、メッセージカードを見ながら、自分のこれまでの経験をいかせる方法はこれだと確信しました。

その後、新サービスとして大きく発展していきました。

最初はひとりで取り組んでいたシニア最適化サービス(SFO)ですが、いろんな業界出身のシニアスタッフが増え、シニアのデジタル対策の研究をする専門部署「SFOラボ」をつくることになりました。また、このサービスが大手クライアントへの提案やその成功事例などを経て、ペンシルのコンサルティングサービスのひとつのメニューとして、大きく展開していったことはやりがいや働きがいにつながっていきました。なかでもモニター活動や独自調査を積み上げていった結果、令和時代のシニアのデジタル利用の現状分析を「リアルなシニア像」として資料にまとめあげたことは印象に残っています。

気力や体力面で、働き方に変化はありましたか?

金森洋介

最初は、それまで管理監督職だったので物足らない気持ちがなかったわけではありませんが、それよりも未経験の新しい業界に飛び込んだ新鮮さが上回りましたね。初めの頃は知らないウェブ用語を自分で検索したり、シニアマーケティングについての知識を調べながらだったので大変でしたが、徐々に仕事の中身も充実していったように思います。

また、これまで経験したことのなかった、シニアに向けたキャッシュレスやAIなどさまざまなテーマの社外セミナー、社内スタッフ向けの勉強会など初めてのことにも数多く挑戦させてもらい、仕事のモチベーションアップにつながったと思っています。

体力面でいうと、60代後半くらいになると一時体調を崩すようなこともあったのですが、そんなときには週4日勤務というのがありがたかったです。また、毎週平日の休みに高齢の親を介護施設に見舞うことができたのも、ダイバーシティ経営を推進しているペンシルの多様な働き方のおかげです。

これほどペンシルで長く働き続けると考えていましたか?

いえ、3年くらい勤務できたらいいなと考えていましたが、あっという間でした。もともと前職で商品企画や事業企画など幅広い領域の仕事を担当していた経験が、ペンシルのデジタル領域をトータルで支援するコンサルティングと通じるものがあって、これまで自分が培ってきたスキルや経験を多少なりとも活かすことできたかなと自負しています。簡単に言うと、ここでの仕事が自分の興味関心と合致していて好きだったから、充実していたのだと思います。

あとは、先ほどのモチベーションの話とも関係しますが、「ペンシルでは自分が主人公でいることができる」という点も大きかったと思っています。

SFOについての提案もコンサルタントから依頼が来るのをただ待っているだけではありませんでした。雑談のなかで交わしたことをきっかけにクライアントへの提案内容を自分なりに考えてみたり、軽く相談されたことを積極的に調べてクライアントの定例会で説明する資料にしてみたりと積極的に動きましたね。

もちろん仕事ですからそういった行動には責任も伴いますが、自分で決めて動くことで覚悟も自信も付いてくるし、バランスさえ間違えなければ挑戦するのみです。もともとクヨクヨしないお気楽なタイプです。探求心や新しいことへチャレンジする姿勢を応援してもらえる社風が自分の性格とマッチしていたこともよかったと思います。

今回退職されるということですが。

2016年から退職後のセカンドキャリアとして8年半お世話になりましたが、昨年、古希を迎えたことが退職理由です。というのも、前職を定年退職する際に人事の勧めでキャッシュフローの入ったライフプランを作成し、人生設計を組み立てていました。そのときから70歳までは働くことを決めていたので、予定どおりです。実際にその年齢になってみるとまだ仕事を継続することは可能ですが、自分の健康寿命までに残された時間をどう使うかを考え、このタイミングで退職を選択しました。また、すでに仕事を辞めている友人たちが私の自由時間を心待ちにしているということもありますね、笑。

今後、挑戦したいことは?

まとまった時間ができるので、これまでの知見や人脈を活かして顧問バンクのようなところに登録して、微力ながら新たな社会への貢献にチャレンジしてみることも検討しています。プライベートでは、家内と旅行へ行きたいです。前職時代の出張などを含め、国内の主要都市には行ったことがあるのですが、世界遺産の神社仏閣などにはまだの場所が多いので訪れてみたいです。あとはこれまでもよく友人と出かけていますが、沖縄でゴルフなどに行けるかなと思うと楽しみです。

これからシニアを迎えるミドルシニアへ。

日頃から自分は何を目的に仕事をするのか、生涯を通じてどんな自分でいたいのかをしっかり考えておくのがいいと思います。もちろん収入面でのライフプランも重要です。私はバブル世代だったこともあって3度も家を購入し、最近まで住宅ローンが残っていたので働かないわけにはいかないという事情もありました。

ただ、それ以上に興味のある世界で自分がどう活躍できるのかに重きをおいて考えていました。自分の人生では可能性を信じて挑戦してみることが重要だと思っています。人生100年の今の時代、健康で経済的にいくらか余裕があれば、誰もがまだまだ自分のやりたいことをやりたいだけやれる時間はたっぷり残されています。せっかくの人生なので、自分に取って価値のある人生を後悔のないように生きていきたいですね。

金森洋介

少子化に伴う生産年齢人口の減少や、平均寿命や健康寿命の伸長など社会的要因を背景として、「高年齢者雇用安定法」が2021年に改正され、2025年4月より65歳までの雇用確保が義務化、70歳までの雇用確保が努力義務となります。

こうした背景から、意欲の高いシニアがその個性や能力を発揮し、それぞれの望む働き方や生き方で活躍し続けることのできる雇用や就業環境を整備することが、より豊かな社会に貢献すると考え、ペンシルではこのたび定年を88歳へと引き上げる88(ぱちぱち)定年制度を導入いたしました。

今後もペンシルでは、多様なスタッフが働きやすく、働きがいをもって活躍し続けることのできる雇用や就業環境を整備し、サステナブルな事業・社会の実現を目指してまいります。

この他の一人ひとりの能力を最大化し、価値創造につなげるペンシルの「ダイバーシティ経営」

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