PENCIL DIVERSITY ペンシルダイバーシティ経営

Diversity Week 2024 開催レポート

2024.11.26

Diversity Week 2024 開催レポート

2024年11月1日から8日までの一週間、毎年恒例の「ダイバーシティウィーク 2024」を開催しました。ダイバーシティウィークは、期間中に毎日実施されるさまざまなプログラムを通して、ダイバーシティ&インクルージョンの意識醸成とさらなる浸透を目的に行なっています。

開催当初はD&I推進室のメンバーが中心となっての運営でしたが、ここ数年はキャンパーと呼ばれる有志を募って、キャンパーを構成員とするキャンプ活動というカタチで実施しています。D&Iは専門部署だけで推進するものではなく、全社で取り組むべきという考えが背景にあるからです。そのため社内のダイバーシティに関する活動は業務時間外ではなく、業務時間内に実施していることもペンシルのD&Iの特徴です。

今年のキャンパーは、それぞれ得意なことや挑戦したいことなど、目的意識をもって集まってくれた十数名のメンバー。研究開発やシステム部門、コンサルティング部門など、まさに多種多様な顔ぶれで開催されたダイバーシティウィークの模様をご紹介します。

Diversity Week 2024

Diversity Week 2024

ダイバーシティ経営の開始からもうすぐ10年、多様な人が集まり多様な働き方で個々が活躍しているペンシルでは、お互いの個性に目を向け、理解し、認め合う、そんな風土ができてきました。

では、ペンシルのダイバーシティが目指す次のステップとは何でしょうか。それは、それぞれの個性が影響し合い、相乗効果となって好循環が生まれる「インクルージョン(一体性・包括性)」な状態を高めていくこと。

個々の価値を磨きながら、ひとつの組織である「ペンシル」としてもみんなで一緒に成長していこう、そんな思いを込めて、今年のダイバーシティウィークのコンセプトは社名である「ペンシル」と「インクル―ジョン」をかけ合わせた造語「ペンクルージョン」に決定しました。

イベントコンセプトである「ペンクルージョン」の達成のため、盛りだくさんのプログラムが続きました。

カラフルシャツデイ

カラフルシャツデイ

もともとは、ピンク色のものを身に着けることでいじめや差別への反対意志を表明する、というカナダ発祥のピンクシャツデイにちなんで、ダイバーシティウィーク中にスタッフ全員で同じ色の衣服の着用や小物で色をそろえて、一日仕事をしようと始めた〇〇シャツデイ。

多様性を尊重し、差別やハラスメントを禁止するだけでなく、その意義や無関心をも含めて、考えるきっかけにすることを目的とし、なおかつダイバーシティウィーク開催の幕開けとする意味合いも含んでいます。

今年は、LGBTQ+とALLYの象徴であるレインボーフラッグの6色を部署ごとに決めて、全部署で集まると赤・オレンジ・黃・緑・青・紫のレインボーカラーがそろうような趣向にしました。実際には、海外拠点の台湾や東京オフィス、長崎の離島壱岐等にあるサテライトオフィスなど、一同に集まれるわけではありませんが、目的を共有することで気持ちは一つ。

一人ひとりが自分の個性を発信し、なおかつお互いの多様な個性を受け入れる思いの表明としてのカラフルシャツデイで、社内の一体感や仲間意識が高まる時間を持つことができました。

DAY1:参加型ウェビナー
「ダイバーシティの泉〜素晴らしきペンシルの多様性〜」

ダイバーシティの泉

初日の注目企画はこれまでのペンシルのダイバーシティの取組みや制度を振り返りながら、業界内や社内での影響について考察し、「ペンシルの多様性」について探求していく社内ウェビナーです。

よくある一方通行の講義形式のセミナーではなく、司会の二人の掛け合いで人気バラエティ番組風な楽しい演出で進行していきました。

「そもそも社内にはどんなダイバーシティのラベルがある?」
「何のためにダイバーシティを推進しているのか?」
「今までにどんな社内改善や相乗効果が生まれた?」

また、視聴者も参加型で楽しめるように、アンケート機能やチャット機能を用いて、参加者同士がリアルタイムに意見交換ができるような工夫もされていました。

ダイバーシティの泉

さらに、ウェビナー終盤にはそれまで登壇していた司会の二人がカメラとマイクを持って、オンラインの世界からリアルなオフィス内に飛び出して視聴者に突撃インタビューに向かいました 。

「あなたが感じるペンシルのダイバーシティとは?」
「服装が自由なところも、よりいっそう個性の豊かさを感じる!」
「子どもを連れて出社し、仕事をしていても誰も驚かない」等々。

オンラインとオフラインの融合でひとつの番組を成立させてしまうIT企業ならではの企画に、あっという間に一時間が経過。楽しいコンテンツでダイバーシティウィークのスタートダッシュを切りました。

DAY2:トークセッション
見て!さわって!考えよう!〜インクルーシブなマーケティングを深堀り〜

インクルーシブなマーケティングを深堀り

ウィーク2日目には、「ダイバーシティとマーケティング」に関するコンテンツのトークセッションをセミナー形式で実施しました。

登壇したのは、コンサルティングを行う事業部のゼネラルマネジャーと新卒社員、データ分析などを行う研究開発部門のスタッフ、システム開発を担当する韓国人エンジニアの合計4名。部署またぎのコラボです。

インクルーシブなマーケティングを深堀り

ダイバーシティマーケティングの基本的な概念から、顧客ニーズの多様化、ビジネス成長の可能性、ダイバーシティマーケティングの必要性や重要性について。

また、ペンシル自身の多様性からこれまでに生まれたサービスや成功事例の紹介、最後にペンシルがクライアントにダイバーシティマーケティングを展開していくうえで必要なポイントまで、さまざまな角度からダイバーシティマーケティングについて深堀っていきました。

インクルーシブなマーケティングを深堀り

さらに、トークセッションと並行して、会場にはインクルーシブマーケティングプロダクツの事例として、フェムテック・フェムケア商品の展示を行いました。

インクルーシブマーケティングとは、一人ひとりの多様性を価値あるものとして捉え、さまざまなニーズを積極的にマーケティングに取り入れる手法のこと。

月経や妊娠・出産、不妊治療や更年期など女性が抱える健康課題をテクノロジーの力で解決するフェムテック商品は、最近ニュースなどで取り上げられることもあり、話に聞いたことはあるものの、実物を手にとって触ってみるのは初めてという人が多く、参加したスタッフは興味深そうに見学していました。

DAY3:ペンクルージョンゲーム
オリジナルゲームでアンコンシャス・バイアスを体感

ペンクルージョンゲーム

ウィーク中盤には、キャンパー手づくりのダイバーシティゲームを初めて実施しました。

ゲームの内容、ゲームで使用するカードやカードを出すときのかけ声「ペンクルージョン!」まで、全てがペンシルオリジナルです。

所属部署の異なる5〜7名ずつくらいが、都合の合う時間に集まってゲームに参加する形を取りました。

ペンクルージョンゲーム

その内容は、身近なアンコンシャス・バイアス事例について考えて、お互いに意見や感想をディスカッションするというもの。多様性をインクルージョンして組織の力につなげるためには、他者への共感や相互理解が不可欠だからです。

「親が単身赴任と聞くと、想像するのはお父さん?お母さん?」
「多様性というと、すべての違いを何でも受け入れること?」
「初めて会った外国人と最初にする会話で“日本語がお上手ですね”はどう思う?」
等々。

ルールはどんな意見も否定せずに受け入れることと、オンリーワンの意見を尊重するという2つです。

ペンクルージョンゲーム

ゲーム参加者からは、
「初めて話す人とも気軽に意見を言いあえる雰囲気がとてもよかった」
「同じ物ごとでもこんなに考え方が違うのだと再認識した」
「事例のような場面に遭遇したら、今回の経験を実践に活かせそうだと感じた」
などの嬉しい感想をもらいました。

DAY4:誰もが当事者!ニューロダイバーシティとは?
〜ニューロダイバーシティ視点で考えるWEBの世界〜

ニューロダイバーシティとは?

また、ある日には新卒2年目スタッフの持ち込み企画による社内セミナーが開催されました。毎年ダイバーシティウィークの企画にアドバイスをもらっているペンシルダイバーシティモチベーターの「あなたののぶゑちゃん」がモデレーターとして登場。

気になるテーマは「ニューロダイバーシティ」。脳や神経に由来する個人レベルでのさまざまな特性の違いを多様性として捉えて相互に尊重し、それらの違いを社会のなかで活かしていこうという考え方のことです。

ニューロダイバーシティとは?

私たちも数年前にのぶえちゃんのLGBTQ+研修で、この言葉を初めて知り、D&I推進室の勉強会のテーマでも取り扱ったことのあるニューロダイバーシティ。近年、脳や神経科学の研究が大きく進んだことで、世界的にも関心が高まっているテーマです。

トークセッションの最後には、エンジニアらしくニューロダイバーシティの観点からウェブでできること、という話題に展開していきました。今回のために調べた内容を会社や自分の仕事にどう活かしていけるかまで、落とし込んだ内容になっていました。



企画・登壇したスタッフからは「発表するまでの過程でいろいろなことを学べたと思う。発表自体もとても楽しく、自分がトライしたかったことができて嬉しかった。」とのコメント。ひとりの挑戦がきっとみんなの刺激になったことでしょう。

DAY5:ペンシルキッチン
あえて日本文化にフォーカス!

ペンシルキッチン

ウィーク最終日となった金曜日の午後、オフィス内には何やらいい匂いが漂っています。コロナ禍以前は、毎月実施していたペンシルキッチンが今年もダイバーシティウィーク限定で復活しました。ペンシルキッチンとは、社内のカフェスペースにてスタッフが料理をつくり、皆で一緒に食事を楽しみながら部署の垣根を越えて交流する、ペンシルならではの社内コミュニケーションのひとつです。

ダイバーシティウィーク版のペンシルキッチンでは、並行してラジオ番組が配信されるのも定番ですが、今年のラジオ企画は「あえて日本にフォーカスするぺっちん(ペンシルキッチンの略称)」と題して、内定者を含む韓国人スタッフ3名が日本人スタッフと韓国と日本の旅行や食べ物、人気のドラマにおける文化や風習の違いなどを比較し、「韓国から見た日本」について語ってくれました。

ペンシルキッチン

また、今回のペンシルキッチンではキャンパーが中心となって、韓国のキンパと日本ののり巻き、韓国のテンジャンチゲとみそ汁、韓国のキムチと漬け物、など韓国と日本の似ているようで微妙に異なる食べ物を何種類もつくり、スタッフみんなで試食しました。

夕方の実施ということもあり、お腹をすかしたスタッフが続々と会場に集まり、見た目も美しく出来上がったお料理を食べ、ラジオの楽しい話を聞きながら楽しくお互いに交流するという、ダイバーシティウィーク最終日にふさわしい充実した時間を過ごし、お祭り気分を満喫しました。

ペンシルキッチン

参加者の声

  • ダイバーシティウィークを通して、ペンシルが取り組んでいるダイバーシティを体系的に確認できたので良かった
  • 司会の二人が面白くてウェビナーを聞いていましたが、聞き入ってみると学びとなる内容ばかりでためになりました
  • 時間をかけて準備している様子が伝わってきた。ダイバーシティとマーケティングについては取組みを始めないと出遅れるのでは、と感じた
  • ゲームに参加しましたが、はじめて話す方とも気軽に意見を言いあえる雰囲気がとてもよかった
  • 同じものごとでも人と自分とでは、こんなに考え方が違うのだと再認識した
  • ウェビナーではチャットで意見が言えて、一方向ではない参加型がとても楽しかった
  • 普段はあまり表に出てこない人が登壇する機会があることはダイバーシティウィークならではと思う
  • 新しい言葉や考え方に触れて、とても勉強になりました
  • 韓国と日本に共通する文化や異なる文化を知ることができて、ちょっとした旅行気分を味わえた。内定者のみなさんの入社が待ち遠しいです
  • 日頃は関わりの少ない人と業務以外でいろいろ話をする機会はとても刺激になった
  • 会社全体で取り組むことの大切さやダイバーシティについて考えるきっかけになるので、今後も継続して欲しい

最後に

今回のダイバーシティウィークでも、趣向を凝らしたバラエティあふれるテーマのプログラムを通じて、改めて自分と自分以外の人の個性や多様な価値観に触れ、お互いを受け入れ、意見を交換することで他者を理解し尊重することの重要さに気づく機会になりました。

私たちは「多様性」がもたらす可能性をスタッフ全員で考えることを通じて、新たな価値創造につなげることができるものと確信しています。Diversity Weekは一つのきっかけにすぎませんが、これからも社員一人ひとりがダイバーシティ&インクルージョンへの理解を深め、多様な価値観を尊重したダイバーシティ経営を推進すべく、継続した取組みを行って参ります。

株式会社ペンシルについて

株式会社ペンシルは、企業のウェブ戦略を成功に導く研究開発型のウェブコンサルティング専門会社です。独自の視点から実験や研究を重ね、研究結果によるノウハウをもとにクライアント企業のウェブサイトを分析し、ウェブからの売上や成約をアップさせるためのコンサルティングを実施しています。ウェブサイトの目的と目標を明確にするコンセプトワークから、アクセス分析、マーケティング、競合調査、企画提案、ウェブサイト制作など、ウェブサイトの入口から出口までを総合的に支援しています。ペンシルは「インターネットの力で世界のビジネスを革新する」を企業理念に掲げ、常に新しいインターネットの可能性に向けて挑戦を続けています。

この他の一人ひとりの能力を最大化し、価値創造につなげるペンシルの「ダイバーシティ経営」

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