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パパ座談会〜パパだって負けられない。育休経験者に聞く!男性育休ホントのトコロ〜

2023.03.01

パパ座談会〜パパだって負けられない。
育休経験者に聞く! 男性育休ホントのトコロ〜

2022年4月に育児介護休業法が改正され、同年10月には男性育休の取得を促す新制度「産後パパ育休」が施行されたこともあり、メディアでは男性の育児休業や育児参加に注目が集まっています。ペンシルでは、2019年に男性の育休取得100%をめざし、株式会社ワークライフバランス主催「男性育休100%宣言」へ賛同表明し、代表の倉橋が同宣言に署名しました。時を同じくして、社内には積極的に育児に参加するパパが増え、男性スタッフが育休を取得するケースが増えています。

今回は、育休取得者の中から3名のパパスタッフに集まってもらい、男性育休取得の思いや家庭と仕事の両立について本音を語っていただきました。

座談会メンバー

座談会参加者

まずは、取得のきっかけからお聞きします。

パパ座談会の様子

尼崎
正直に言うと、私の場合は自発的な育休取得というより妻から「育児休暇は取れる?」とさらっと聞かれたことがきっかけになりました。ダイバーシティを推進している会社だと知っているので、育休も取れるのではと思ったようです。

司会
育休取得は奥さんの要望だったということですね。

花岡
僕の場合、もともと育児は女性がするものという考えはなく、純粋に好奇心もあって前から子育てには興味がありました。家事も育児も夫婦二人が50%50%で担当して、二人ともひととおり全部できるようになっていれば、何かあっても困らなくていいなと思っています。また、出産後の1ヶ月、女性は身体への負担が大変だと聞いていたので、自分から積極的に育児に関わろうという気持ちからの育休取得です。

尼崎
妻から出産後の女性は、交通事故に遭ったようなものだから、安静に寝てないといけないと言われてました。

司会
なるほど、交通事故ですか。中尾さんは?

中尾
私は自発的に育休取得を考えました。第一子だったので、いろいろな意味で余裕がないだろう、負担が軽減できるなら育児を担当しようという考えでした。それに、花岡さんと同じように育児に関わらず、もともと料理や掃除など好きなので、家事全般できることはしました。

司会
素晴らしい。みなさん家族思いですね。僕はどうも赤ちゃんが泣き止まないのが苦手で、自分になついてくれないというか、どうしたらいいかわからなくなるんです。それならば、育児は自分ができることを自分ができるペースで関わろうと考えています。

花岡
最初から同じように子どもと関わっていれば、妻にだけなつくということはないと思います。

育休取得に関して周囲の反応は?

尼崎
3年前の自分のときは今ほど当たり前の環境ではなかったですが、上司はすぐに「どんなふうに業務を調整しようか?」といった反応でした。取得できるできないというより、引継ぎの進め方を一緒に考えてくれた感じです。

もちろん担当しているお客様にも報告しましたが、「ペンシルさんらしいね」という声や特に女性担当者からは「素晴らしい!」とさらに前向きなお言葉をいただきました。

花岡
私は一番直近ですが、5人目ということもあって、上司におめでたを報告した時点で「おめでとう!育休はいつから取る?」と言われました。部署のマネージャーや先輩が先に取得していたので、心強かったです。社内で告知した後にもいろいろな方からお祝いの声をかけてもらい、先輩パパやママからはアドバイスや経験談などもたくさんいただきました。

中尾
私の場合も同じような反応でした。ペンシルではすでに男性育休は特別なことではないように感じます。育休を取ったことで、先輩たちと子育てに関して共通の話題ができ、新たなコミュニケーションが増えたように思います。

いつからどのくらいの期間ですか?

尼崎
出産後、妻が退院するタイミングから1ヶ月です。

中尾
里帰り出産から自宅に戻ってきて1ヶ月ほどです。そういえば、法改正があって分割して取得できるようになったみたいですね。

花岡
出産のための入院から在宅勤務にさせてもらったのですが、妻と子どもが自宅に戻るまではすることがなく、普通に仕事をしていました。戻ってきてから同じく1ヶ月間取得しました。

取得時期と仕事を休めるタイミングは一致しましたか?

パパ座談会の様子

花岡
メインで担当しているクライアントがちょうどシステムリニューアルの時期でしたが、子どもが生まれる2~3ヶ月前から育休取得についてチームメンバーに伝えていたので、あまり時間をかけることもなくスムーズに引継ぎができました。

日頃からタスク管理ツールに日々の進捗とその経緯、またネクストアクションをメモとして残しているため、常に状況が共有できていて、いつでも休める状況にしておいたことが功を奏したと思います。

尼崎
育休取得は急に休むわけではなくて、何ヶ月も前から決まっているので、本人も周りも必要なだけ準備ができます。自分のときは1ヶ月くらい時間をかけて、同じ部署の人に引き継ぎました。仕事がら他部署とも連携しているので、関係者にはあらかじめ自分の抱えているプロジェクトについて考慮して調整させてもらいました。

司会
日頃からのコミュニケーションが大切ということですね。

尼崎
自分は休んだ側と休まれた側の立場を両方経験したので、シビアな話をすると、誰かが休めば部署のパフォーマンスに全く影響が出ないわけではありません。

頭数が一人減るので、その分クライアントへの提案量も実行量も減ることになるし、誰かがその人の業務をカバーすることになるのでクライアントへの提供価値に影響が出ることもあります。ただ、管理職の立場としては、育休に関わらずそういうものだと割り切って考えています。1ヶ月育休を取得したことで、本人は得難い経験になっただろうし、残りのメンバーは助け合うことで逆にチーム力はパワーアップし、結果的にクライアントへのニーズに応える時間が増えたのではと思っています。

中尾
私の場合は、育休期間と担当案件の休止時期が偶然にも重なったので、それも幸いしたかなと思っています。今は日頃からチームで動いているので、それほど属人化していません。何がどんな状態になっているかまるでわからない、なんてことはないです。もちろん不在の間、チームのみなさんにはご迷惑をおかけしたので、心から感謝しています。

司会
僕は自分が休むと周りに迷惑がかかるから絶対に無理、と思い込んでいるところがありますね。自分しか仕事を回せないと思っているのは、実は当人だけという残念な話かもしれない。

尼崎
きっと上司がなんとかしてくれるはずです、笑。

実際の育児についても聞かせてください。

中尾
育児はミルク、おむつ替え、お風呂、寝かしつけなど全部やりました。そのほか家事はひととおり。それと、育休中は家事や育児の合間に少しはゆっくりする時間というか、ゲームや映画など自分の時間は少しくらい取れるだろうと考えていました。ところが、実際の現場は仕事の現場以上に神経を使い、気を休める時間が全くないのは想定外でした。

花岡
同じです。私もなんだかんだ途中でPCを開くだろうから、チャットもみれるくらいに考えていましたが、そんな時間があれば少しでも寝たいというのが正直なところでした。

司会
寝れないんですね。

花岡
夜泣きしますから。自分が起き上がって子どものことをみなくても、目がさめてしまい連続して眠れることがないです。

中尾
交代で寝る感じです。

尼崎
僕はミルクやオムツ替えなど育児もやりましたが、途中で自分は家事を担当した方が妻に子どもとゆっくり過ごしてもらえることに気づき、食事づくりを担当することにしました。ところが、それまで包丁を握ったこともないレベルで料理が全くできなかったので、かなり苦労しました。しかも、ずっと家にいるので朝昼晩の3食じゃないですか。主婦のみなさんを尊敬します。

中尾
現在でもワンオペのご家庭があるかと思いますが、昭和の頃には全部母親が担当するのが当然だったわけですから感心します。

司会
実は我が家では食事づくりは自分が担当しています。以前から食材が宅配されるサービスを利用していて、レシピどおりに夕食をつくっています。

ほかに育児で大変なことは?

花岡
赤ちゃんは予測不可能なので、コントロールしようと思うとだめですね。何ごとも計画どおりに進めたい人にはかなりストレスになると思います。

中尾
今はほぼ夜泣きはしませんが、やっぱり最初の頃は夜泣きで睡眠不足が一番の悩みでした。3〜4時間くらいしか連続して眠れなくて、常に眠りが浅く熟睡できませんでした。育休とっててよかったと思います。ただ、共倒れはリスクが高いので途中から別々に休むように工夫しました。

司会
臨機応変に改善していくわけですね。

尼崎
育児もPDCAをまわしていくのが重要ポイントです。

育休取得してよかったですか?メリットデメリットは?

パパ座談会の様子

尼崎
もちろんよかったです。子育てに不慣れな時期に、自分と妻と労働力が単純に2倍というのは精神的にも肉体的にも大きなメリットで、お互いにとって心強かったと思います。

あとは、子育てに関して奥さんにイニシアチブを取られることなく、早い段階から公平な協力体制が構築できました。でも一番は妻の希望をかなえることができて家庭円満です。

デメリットはやっぱり収入面ですか。6割の給付金というのは不安要素ですね。共働きならともかく、奥さんが専業主婦の場合には心もとない。国には子育て支援で給付金をもう少しアップして欲しいです。

花岡
復帰後はやはり仕事の感覚を元に戻すのに思ったより時間がかかりましたね。覚悟のうえではありましたが、しばらく余裕がなかったです。その分、休日には子ども中心の予定を楽しんでいます。メリットは、やっぱり生まれてすぐの子どもの成長を話で聞くのではなく、一つずつ自分の目で確認できたことですね。あとは子育てにちゃんと参加している実感があったこと、育児に関して早いうちに夫婦でコミュニケーションが取れたことで、これからの家族や子育ての在り方などの方向性がみえたことです。

中尾
私も夫婦で育児のスタートをきれたことによって、家族の絆が深まったような気持ちがしています。クライアントにもすごいですね!と言われました。

司会
いい話が多いですね。

これからパパになる方へメッセージを。

尼崎
男性も育休は取れるなら取るべきで、自分も取ってよかったと心から思っています。育児も家事も思いがけない発見がありますから、仕事にも活かせる学びは多いです。また、すでに実践していますが、女性に子どもができたときと同じように男性にも「おめでとう。いつから休む?」と当たり前に聞いてあげることや育休に関わらず、誰かが何かの事情で休むときには、自然にまわりがサポートできる組織でありたいと思っています。

花岡
いろいろな家族や家族の考え方があるので強制するつもりはありませんが、職場や家庭でうまく調整できるなら、一度は経験してみて欲しいと思います。あとどちらかが育児の主体で、手伝うとかサポートという考え方もやめた方がいいかなと感じています。子どもが成長していくように、自分も子どもに負けないよう親として一歩一歩成長していけたらいいなと考えています。

中尾
これからの日本の経済を支えるためにも、制度をうまく活用していただく方が増えるといいですね。家事や育児をどちらかに任せきりにしてしまうと、もう一方のストレスが溜まるなど問題が出てくるかもしれないので、最初が肝心。うまく育児ができなくても向き合う姿勢は大事、仕事にも通じると思います。配慮や感謝ができたり、段取りがよくなったりなど、いいこともたくさん待ち受けているので、育休取得はおすすめです。

パパ座談会の様子

さいごに。

2022年に厚生労働省が発表した最新データ(令和3年度雇用均等基本調査)によると、女性の育休取得率85.1%に対して、男性の取得率はわずか13.97%。年々増加しているとはいえ、依然として男女の取得率の差は歴然としています。当社では過去2年度の男性育休取得率が50%を超え、東京都が運営する「TOKYOパパ育業促進企業ブロンズ(50%以上取得達成)」に登録され、代表の倉橋が具体的な取組事例を紹介するパネルディスカッションに登壇しました。

私たちは数値データにこだわることも強制的に取得を促す考えもありませんが、すでに男性が育児休暇を取得する文化や風土は整っていると自負しています。今後は男性育休について社内で推進させるだけではなく、多くの取組みを外部発信することでよりよい社会の実現のために貢献できたらと考えています。

ペンシルでは性別に関わらず、親になってもそれぞれの働き方で長く働くことのできる環境づくりを目的に、子育てを応援する制度「ペパポ(PEncil PArenting supPOrt)」を導入し、その取り組みを進めています。今後とも全員のための大きな制度ではなく、一人ひとりにあった多様な働き方を提供することで、多様な人材が活躍できる環境整備を進めて参ります。

ペンシルダイバーシティ経営推進方針
https://www.pencil.co.jp/about/diversity/

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